INNOVATORは語る

長谷部 仁人 西 順平
長谷部 仁人 生産技術部 2012年入社 電気電子工学科卒
西 純平 製造部 2009年入社 機械工学科卒
TGKの海外赴任を語ろう、TGKの生産技術の魅力を語ろう。

TGKの海外現地法人は、欧米およびアジアで現地法人5つの拠点を持っています。イタリア現地法人での赴任を終え帰国した西と、これから現地へ赴く長谷部の2名から、TGKの海外展開と生産技術の魅力について聞いてみました。

TGKで海外勤務を考えたきっかけ

長谷部 将来は自動車関係の仕事に就きたいと考えて就活をスタートさせました。いくつかの企業の説明会を受けた中で、製造業には海外での勤務もあることがわかってきたこともあり、就職するなら海外勤務も可能な企業に就職いたいと考えるようになりました。
西 私も自動車産業を希望してTGKに入社しました。TGKは生産技術を社内に持っていて生産設備を内製化していることに興味を持ち入社を決めました。海外勤務を希望したのは、入社してすぐのアンケートで。「海外勤務を希望しますか?」という項目があったので、一つの経験として海外勤務にチャレンジしようと考え、強く希望するに丸印をつけて提出したら、すんなり勤務がきまってしまった(笑)。長谷部さんはどうでした?
長谷部 入社前から希望していたので、僕は積極的に手を上げた方かもしれません。2015年の秋からイタリアの工場で働くことになっています。
西 私は2010年からイタリア工場での勤務でした。製造業でイタリアに工場を持っている企業は珍しいかもしれません。しかしこの工場から作られた製品がヨーロッパ各国の自動車メーカーに納入されている。決して規模は大きくないけれども重要な製造拠点の一つですね。

現地の仕事の内容を教えてください

西 TGKの生産設備は日本で設備をつくり、それを現地に送って稼働させる方式ですが、実際に搬入して試運転をすると思わぬ不具合がある場合があります。生産設備を新しく導入した際にはどうしても現地での調整作業が必要になってきます。また毎日の製造業務の中でも機械のメンテナンスも必要です。現地の社員で対応できることもありますが、実際に生産技術を熟知した日本人社員の方が担当した方が効率がよい場合が多いです。TGKの生産技術部門のメンバーは設計から組立、プログラミングまで一通りノウハウを持っているので、不具合などの緊急事態への対応は万全です。
長谷部 4年間イタリア生活はいかがでしたか?
西 現地法人の日本人スタッフは6名でした。仕事ではイタリア語を話さなくても何とかなる環境ですが、実際は4年もいると日常会話程度は自然とこなせるようになりますね。基本的な仕事内容は日本にいる時と大きく変わることはなく、自分でCADを使って図面を引き、組み立てていました。製造部品の細かいパーツは現地の加工業者にお願いしていました。この部分だけはイタリア語と英語のやりとりでした。もう一つの特徴は時間に余裕ができたこと。日本で勉強したくてもできなかった設計や設備のプログラミングなどの勉強ができました。

生産技術の業務のモットーについて

長谷部 なによりも考えなければならないのは作業者の安全対策。自分が作った設備でけがなんてしてほしくないですからね。その次に作業の効率。緻密で正確な部品が効率よく生産できる設備を構築したいといつも考えています。
西 私も同感です。安全は大切です。生産技術部でもつねにそれがテーマになり、人の危険な動きを予測して、そうした動作の場合は、こんな安全装置を設置する、といった対策をするのですが、実際には想定外の行動をとられてしまうなど、思いもよらないことが起きることがあります。大きなけがには幸いつながりませんが、安全対策に終わりはないと思います。
長谷部 設計ではああすればよかった、こうした方がもっとよくなったと常に考えることが必要です。一つの装置ができてもそれは終わりではなく始まりだと感じています。現在僕は先日設置したばかりの装置のこともあり、生産技術部と製造部を行ったり来たりの毎日です。しかし製造の現場にいるからこそ見えてくることや、現場から上がってくるリアルな要望もすぐにフィードバックできる環境はすばらしいと感じます。
西 他の会社は、設計、組立、ソフトウェア、検証などで担当が分かれていますが、TGKは全部一人でこなしています。必要な知識は必然と身についていく。CADの操作も独学でマスターすることができる。これはすごいこと。ここで培った知識は赴任先のイタリアでも活きてきました。
長谷部 基本的なスキルをマスターした後に必要なことは、経験というノウハウと想像力だと思います。装置の改善にしても全く今までとは違う視点で考えてみる。そこに新しい生産技術のヒントがあるのではないかと思います。
西 イタリアでは設備を一から作り出すよりも、改良・改善が生産技術部の業務の中心でした。その中で、既存の設備を使って新しい製品の生産対応をしなければならない時があり、そうするにはどうすればいいかを、スタッフ一丸になって取り組んだことがありました。新しい設備を入れてしまえば簡単かもしれませんが、そうではなく、今あるものをアイデアと工夫で使えるようにすること、きちんと生産できるようになったときには達成感を覚えましたね。

TGKの魅力とは

長谷部 なんといっても若手社員にも仕事を任せてくれるところです。そして自由に発言できること。気軽に何でも聞いてみようということができる風土ですかね。
西 それはどこの部署でも同じですね。いっぱい発言した方がいいですね。発言すれば聞いてくれます。TGKの作り出す部品は世界シェアも高く、お客様からの評価も高い、でもこれは終わりではなく、またまだ進化する余地があると思っています。その進化にチャレンジしたい人にはうってつけの会社です。
長谷部 そうですね。そうした変化にやりがいを感じる人に来てほしいと思います。

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